金属加工用水性液の浄化(切削油の浄化)

目的

金属加工水性液の成分を破壊(分解)させない浄化処理。
金属の切削、研磨等の金属加工に使用した金属加工用水溶液中に含まれる油圧・潤滑油などの機械油と微細金属粉を除去。又は、浮上された機械油(金属粉を含む)の除去。

 
従来からの課題 

金属加工用水溶液を使用した後は、切削油、油圧、潤滑油などの機械油と切削、研削の金属粉(屑)などを含むこととなります。
従って、これらの金属加工用水溶液を再使用するには、浄化処理を行う必要があります。
従来から、この様な使用済の金属加工用水溶液は、ダーティタンクに貯水し、大きな金属粉を沈殿させて除去し、フィルターで濾過して残渣を除き、金属粉の汚染物を除去していた。しかしながら、この様な浄化方法では、微細な金属粉を除去する事ができません。即ち、フィルターの目を細かくすると微細な金属粉の除去は可能であるが、目詰まりが起こしやすく浄化効率が著しく低下する問題があります。
微細な金属粉を除去するために、300〜800Gの遠心力を加えると、粒径が約5〜10μm以上の金属粉が除去できますが、この方法では、5μm未満の超微細な金属粉を除去する事は困難である。
遠心分離器を用いて微細な金属粉などの不純物を除去する方法としては、2000〜 10000Gの超遠心力で分離を行う方法を利用した物もありますが、これらは、金属加工用水溶液のミセルを破壊させる問題がある。

 
CINC社製 遠心分離器にて課題の解決
CINC社製「液体遠心分離器」を用いた、金属の切削、研削などの加工処理により発生した金属粉を含む、ミセル化切削油を含有する金属加工用水溶液の浄化処理方法です。
第1工程で金属粉を含有する水溶液の一部を沈殿により除去し、水溶液の液面上に、残りの金属粉の一部を水溶液中に含まれるミセル化されていない油分の一部と共に浮上させ、当社推奨「スキーマー(浮上物質回収装置)」を用いて、浮上物を自給ポンプにて送入し、遠心分離器にて処理します。
又は、水溶液を遠心分離器に送入し、ミセルが破壊(分解)しない遠心力にて、水溶液中に含まれた微細の金属粉を包含する油分と共に遠心分離処理を致します。

  微細金属粉の除去 = 水溶液中に含まれる粒径5μm未満も可能。
  遠心重力 = 800〜1000Gが好ましい。
  処理能力 = 22L/分(V−5型・固定式と移動式があります)
  機種選定 = 排出量に応じる。(V−2型・V−10型・V−20型)

この方法は、連続的に稼動運転する事が可能です。
 
遠心分離器の導入効果
  水溶液中の粒径5μm以下の微細金属粉の除去が可能。
  水溶液の特性を低下させることがないので「長期に亘り使用」が可能。
  従来に比べ、交換時期を大幅に遅らせることが可能。
  微生物の増殖を抑え、切削油成分の劣化、減少を抑える事が可能。
  廃棄物排出量の削減。
  廃棄物処分費の削減。
 
CINC社製の液体遠心分離器導入により、上記の効果が得られます。
また、リサイクル及び環境保護にも大きく貢献できるものと思われます。
 
今後の、液体遠心分離器の導入ご検討に際し、より一層のご理解を頂くため、御社にてデモンストレーションの実施をさせて頂けます様、宜しくお願い申し上げます。 

ホーム  CINC製品紹介  土壌・地下水汚染浄化装置  リンク  お問合せ